政府が「低価格グリーン・カープログラム」の開始を宣言
インドネシア政府は6月5日、国内自動車産業の一層の発展を目指した低燃費・低価格車への優遇税制「低価格グリーン・カー(LCGC)プログラム」の開始を宣言した。部品の調達率など詳細規定については最終段階にあるが、近くまとめられる予定。大手メーカー各社が参入の計画を示しており、市場拡大の大きな後押しになるものと期待される。
政令によると、セダンとステーションワゴンを除く排気量1200cc未満で燃費が1㍑当たり20㌔以上の車は奢侈品販売税が免税となる。ディーゼル、セミディーゼル車については排気量1500cc以下で燃費が1㍑当たり20㌔以上が対象。また条件ごとに奢侈品販売税を50%、25%減税することも盛り込んだ。政令はLCGCプログラム全体の法的根拠となるもの。
トヨタ自動車とダイハツ工業の両社の現地パートナーであるアストラ・インターナショナルは昨年同プログラムの適用を念頭に新型車を発表。トヨタがアギア、ダイハツがアイラとして、ダイハツが4月に稼働させた新工場で生産する。日産やホンダなども同プログラムへの参画の意向を表明している。