東南ア 景気減速鮮明 成長シナリオを下方修正か
東南アジアの経済に減速感が強まっている。8月29日までに出そろった主要5カ国の4~6月期の実質国内総生産(GDP)成長率は、前年同期比4.2%と前の期よりも0.2㌽低下した。中国のの景気減速を受けて輸出が減っているほか、頼みの綱だった内需にも陰りが見える。投資家のマネー引き揚げで通貨安が一段と進めば、消費に水を差す懸念もあり、域内の成長シナリオは軌道修正を迫られている。
アジア開発銀行(ADB)が東南アジア主要5カ国(インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ)の成長率を加重平均して算出した。マレーシアやタイが全体を押し下げた。この東南アジア主要5カ国の2015年GDP成長率は1~3月4.4%、4~6月4.2%、そして通年予想4.6%の見通しだが、ADBは15年前半の経済の減速は予想以上で、通年の4.6%の成長見通しは、見直す可能性があるとしている。日本経済新聞が報じた。