中国人民銀行為替介入認める 外貨準備高大幅減少

中国人民銀行為替介入認める 外貨準備高大幅減少

中国人民銀行(中央銀行)は9月8日、「外貨準備高が減少した第一の要因は、為替市場での操作だ」として、為替介入を認める異例の声明を発表した。人民銀行は今年8月、輸出促進策にみられる人民元の切り下げに踏み切った。だが、元安の進行が資金流出を加速させる恐れが高まり、人民銀行が元買い支えのための介入を続けた結果、外貨準備高が大幅に減少した。今回の声明は不安解消が狙いとみられ、市場の安定化に苦慮する人民銀行の姿が浮き彫りになった。
中国の外貨準備高は、8月末時点で3兆5574億㌦(約423兆円)と前月末比939億㌦減少した。8月の単月の減少幅は統計がある1999年12月以来最大となった。人民銀行は8日の声明で、「多少の増減は正常だ」と強調し、外貨準備高減少への不安の打ち消しを図った。毎日新聞が報じた。