受賞機にユドヨノ大統領がツイッターで「寛容性」訴える
インドネシアのユドヨノ大統領は6月7日、ツイッターの公式アカウントで、インドネシアが多様な国であると強調したうえで、国内での寛容性と宗教的な調和を強めていこう-と呼び掛けた。これは同大統領が、宗教的自由・寛容性と人権の尊重を促進したとして米国の非政府組織(NGO)「アピール・オブ・コンシャス財団(ACF)」から5月末に「ワールド・ステーツマン賞」を受賞したのを機に所信の一端を表明したもの。
表彰を巡っては国内外の人権団体から、同大統領が宗教的少数派の権利に関心がないと批判を受けていた。そこで、受賞を機に宗教差別などの問題に取り組んでいく姿勢をアピールしたものとみられる。そして今後、宗教に名を借りた、いかなる暴力も許容せず、国内の少数派たちの差別からの保護と人権侵害の責任者の訴追を徹底していくと述べている。