川崎重工がインド大手と二輪車で提携 新モデルを発売

川崎重工がインド大手と二輪車で提携 新モデルを発売
 川崎重工業は6月7日、インド二輪大手のバジャジ社と提携し、インドネシア市場専用の「カワサキ・バジャジ(Kawasaki Bajaj)」ブランドの二輪車を発売すると発表した。これは、バジャジがインドで販売するスポーツタイプ「パルサー200NS」(排気量200cc)に川崎重工の品質基準を適用して約200カ所の改良を施した新型車に、インドネシア向けの新ブランドを冠したモデル。価格は2330万ルピア(約23万1500円、警察登録料込み)で年間1万5000台の販売を目指す。バジャジのインド工場で生産した完成車を輸入し、川崎重工の二輪車製造・販売の現地法人カワサキ・モーター・インドネシア(KMI)の正規ディーラーで販売。アフターサービスもKMIが手掛ける。
 インドネシアのスポーツバイク市場では排気量200cc以下の車種が売れ筋の一つだが、川崎重工は十分なラインアップを揃えていないため、バジャジとの提携で同セグメントを強化。一方のバジャジは販売が伸び悩む同国で、高級車を中心に高い人気を誇る川崎重工のブランド力を活用して販売のてこ入れを図る。
 今回の新モデルは、7月6日まで開催される現地最大の商業見本市「ジャカルタ・フェア」でKMIが予約受付を開始、ジャカルタでの販売を開始した。見本市期間中の予約分には割引価格で提供する。