インドネシア全国各地で燃料値上げに反対のデモの波
6月17日夜、補助金付き燃料値上げの前提となる2013年度の補正予算が成立したことを受けて、インドネシアの全国各地で値上げに反対するデモがあり、一部では治安部隊と衝突するケースもみられた。地元メディアによると、ジャカルタでは国会前に集まった学生たちがタイヤを燃やし、火を消そうとする警官隊ともみ合いになった。中央ジャカルタのチキニでは約20人の学生が道路の中央で紙などを燃やし、道路が一時、通行不能になった。
南スラウェシ州マカッサルでは学生と活動家らが高速道路を封鎖。州知事庁舎に投石したほか、火炎瓶も用いたため、警察は催涙弾などで対応した。ジャンビ州では州議会前に集まったデモ隊と警官隊が衝突。西スマトラ州パダンでも学生のデモ隊が州議会に詰め掛けた。北マルク州テルナテでは警官隊の催涙弾で大学生6人が負傷した。