南シナ海の人工島に揚陸艦 中国が実効支配強化
北京時事によると、中国が整備を進める南シナ海・南沙(英語名スプラトリー)諸島の人工島、ファイアリクロス礁に5月2日、中国海軍の揚陸艦「崑侖山」が到着した。演劇団員ら約50人が乗艦しており、現地の駐留部隊員や建設作業員らを慰問した。3日、中央人民ラジオ(電子版)などが報じた。
人工島への軍艦の派遣は、南シナ海で「航行の自由作戦」を展開する米国などを念頭に、実効支配の強化をアピールする狙いがあるとみられる。同礁では滑走路やターミナルビル、埠頭、灯台、住宅などが造られ、海洋観測や海水淡水化の施設、病院も建設中という。