毎年約10%増え続ける学習者数 KUMONインドネシア
KUMONインドネシアの学習者数は毎年約10%増加している。その結果、同社はインドネシアで学習塾で圧倒的な地位を築いている。これは経済成長に伴い、教育に力を入れる保護者が多くなり、口コミで公文式の学習方法の利点が伝わったことが大きな要因の一つとして挙げられる。また、独自の教室経営者に対するフォローと指導者育成法があることも見逃せない。
1993年にインドネシアに本格的に進出した公文教育研究会(大阪市北区)の現地法人KUMONインドネシアは、進出後20年で全国に600教室、学習者は2010年比2万人増の約12万人に達している。地域別ではジャボデタベック(首都圏)の6万2000人が最も多く、次いで東ジャワ州で2万人、中部ジャワ州で1万3000人と続く。93年に現地法人を設立して以来、新しい都市に進出する際は一度に複数の教室を開き、経営者同士のつながりを構築するなどの独自の方法で学習者数を伸ばしてきた。
教室経営者には年間20単位を取得目標として勉強会などへの参加を義務付け、生徒への教え方や教材のレベルの上げ方といったノウハウを指導している。さらにジャカルタで年1回、全国の教室経営者を集め、年間の活動目標を共有するなど指導者育成に力を入れている。国内12都市に散らばる各教室は、地域を統括する社員がサポート。社員に対しても年2回勉強会や合宿を企画し、成長を促している。
今年4月にランプン州に4教室、5月には西ヌサトゥンガラ州ロンボク島に3教室を開設した。15年までに年間で2地域ずつ新拠点を増やしていく方針だという。