燃料値上げがLPG末端価格に波及 家計へ負担増不可避

燃料値上げがLPG末端価格に波及 家計へ負担増不可避
 補助金付き燃料の値上げが6月22日に実施されたのに伴い、家庭用プロパンガスボンベ(液化石油ガス=LPG)の価格も上昇している。インドネシア政府はLPGを値上げしていないが、輸送費上昇などの影響で末端価格はすでに引き上げられており、家計への負担増は避けられない情勢となっている。12㌔㌘入りガスボンベ1本当たりの末端価格は、これまでの約7万2000ルピアから8万5000ルピア以上に、3㌔㌘入りガスボンベは同約1万3500ルピアから1万5000ルピア以上へと上昇。国営石油ガスのプルタミナやエネルギー鉱物資源省は、不当に値上げしているガス販売店の摘発を強化している。
 インドネシアにおけるLPGの需要は年々高まっており、2012年の12㌔㌘入りガスボンベの販売量は前年比3万㌧増の91万813㌧。プルタミナは、今年は約2割増の110万㌧の販売を見込んでいる。また、12年の3㌔㌘入りガスボンベの販売量は前年比70万㌧増の390万㌧で、今年は440万㌧に増加すると予測している。