南シナ海問題で協調確認 安倍・フック越首相が会談

南シナ海問題で協調確認 安倍・フック越首相が会談

アジア・太平洋地域の4カ国を歴訪中の安倍晋三首相は1月16日、最後の訪問国となるベトナムを訪れ、首都ハノイでフック首相と会談した。
ベトナムと中国が領有権を巡って対立する南シナ海の問題について、両首脳は法の支配と平和的解決の重要性を確認した。
安倍首相はベトナムの海上警備能力強化のための巡視船6隻の建造費(385億円)など計1200億円の円借款供与を伝えた。巡視船の供与はベトナム側からの要望に応じたもので、中国の海洋進出をけん制するのが狙い。円借款はこのほか、農業用水の塩害対策(243億円)、下水道整備(247億円)などのインフラ整備に充てられる。
フック首相は「南シナ海問題は武力を使用しない平和的解決が重要だ」と強調。安倍首相は「両国は安全保障と防衛協力を一層強化する」と語った。