DICがインドネシア工場を増強 生産最適化で競争力向上

DICがインドネシア工場を増強 生産最適化で競争力向上
 インキ大手のDIC(東京都中央区)は7月4日、インドネシアで約50億円(一部、米子会社の工場閉鎖費用含む)を投じ、フタロシアニン(ブルー)顔料の生産能力を拡張すると発表した。食品パッケージ用や塗料・プラスチックなどへの需要が高いフタロシアニン顔料のインドでの一極生産を分散させ、生産最適化による競争力向上と生産基盤の確立を図るのが狙い。
 昨年12月に現地同業大手モノケム社を買収して完全子会社化したDICグラフィックス(インドネシア)の工場建屋の増改築工事を先月開始。工場は西ジャワ州カラワン県で操業しており、敷地面積は7万9000平方㍍。クルード(粗顔料)から顔料まで一貫生産する体制だ。拡張分は来年6月に本格稼働させる。