「9月に物価、為替は安定」中銀副総裁 8月は金利据え置き

「9月に物価、為替は安定」中銀副総裁 8月は金利据え置き
 地元紙によると、インドネシア中央銀行のペリー・ワルジョ副総裁は7月19日、定例政策金融会合で8月は政策金利を据え置くとの方針を明らかにした。米国が金融緩和縮小を示唆したことなどにより、ルピア安の進行とインフレ率上昇の懸念が高まる中、レバラン(断食明け大祭)以降の9月からはインフレ率上昇とルピア安が沈静化する「国内経済の転換点」になるとの認識を示し、経常赤字が解消されていくとの見通しなどを語った。
 FRB(米連邦準備制度理事会)のバーナンキ議長の議会証言を踏まえ、「今回の新興国の通貨安は不正確な情報のもとで市場が混乱したことが大きな原因」と分析。米国に対し金融市場への姿勢を明確にすることを求めていく意向を示した。中銀としての市場介入について、「外貨準備高が不足した2005年、08年の水準よりも余裕があり、問題ない」とルピアを買い支える市場介入余力への懸念を払拭した。