コマツ、日立建機 4~6月期は鉱山機械苦戦 減収営業減益
建設機械大手のコマツと日立建機は7月29日、2013年4~6月期連結決算を発表した。景気減速で13年3月期に低迷した中国向けの売り上げは持ち直しつつあるが、資源価格の下落などを背景に利益率の高い鉱山機械がインドネシアなどで苦戦。両社とも減収減益となった。
コマツは売上高が前年同期比3.1%減の4551億円、営業利益が5.9%減の524億円だった。インドネシアや中南米向けの鉱山機械の伸び悩みが大きく響き、全体を押し下げた。最終利益は円安による為替差益や法人税の減少などで16.1%増の372億円を確保した。日立建機は売上高が7.0%減の1865億円、営業利益が27.9%減の95億円。石炭の需要減少や価格下落で鉱山機械がインドネシアやオーストラリアで苦戦したのが響いた。その結果、最終損益は11億円の赤字(前年同期は53億円の黒字)に転落した。