元日本留学生原作の関西が舞台の映画「ラ・ターザン」公開
日本に留学経験がある通訳業のエルノフィアンティ・ニネさん(39、通称ノフィ)が日本での様々な体験を綴った短編を映画化した「ラ・ターザン」が8月2日、ジャカルタなどの映画館で公開される。題名の「ラ・ターザン」はアラビア語で「悲しまないで」の意味。
じゃかるた新聞によると、2011年に発刊された日本留学経験者による短編集「ラ・ターザン・フォー・スチューデント」に収録されたノフィさんの「プラジャール・ストゥンガ・TKI(半分出稼ぎの学生)」を原作に、アルバイトをしながら日本で学ぶという夢を叶えたインドネシア人女性の話を、恋愛などの要素を交えて脚本化した作品だ。
長・短所含めた現在の日本の大学の教育現場の状況はじめ、入国管理局の取り締まりにおびえながら、不法就労を続けるインドネシア人など、負の部分や宗教観の違いなども盛り込み、留学生のラブストーリーを超えた作品に仕上がっている。
キャスティングは、主役のフィオナには有名女優のアティカ・ハシホランさんが配されているが、インドネシアで活動している日本人俳優や在留邦人も多く出演している。道頓堀や大阪港、京都の伝統的な街並み、和歌山のみかん畑など関西を舞台に、日本の美しい風景もふんだんに盛り込まれているという。