3000万人超が大移動 帰省ラッシュ始まる 空路利用が最高に
8月8日ごろに迎えるレバラン(断食明け大祭)を目前に控え、帰省ラッシュが始まった。運輸省は3、4日の両日にピークを迎え、全国各地で故郷を目指す3000万人超の大移動が本格化するとみている。陸路の整備が滞る一方、好調な経済を反映して、空路の利用客が増えている。
公共事業省は、陸路で帰省する人の多くが利用するジャワ島北岸道(パントゥラ)の補修区間は7月30日時点で50%程度にとどまるとしており、混雑時は工事を停止し、通行可能にするという。また、北岸道の迂回道路の整備を進めており、西ジャワ州や中部ジャワ州を通る道路のうち、土砂崩れが多発する地点に重機を待機させ、復旧作業に備えているという。
こうした中、今年の特徴は空路利用者の増加だ。運輸省は飛行機を利用する帰省者は前年比11.7%増で過去最高の375万人に上ると予測。ガルーダ・インドネシア航空やライオンエアなど航空8社がレバラン前後の国内線31路線で合計834便を増便し、国際線もマレーシア航空など10社が30路線で増便の予定。