移転受け入れの露天商が州に売春地帯の撤去を要求
中央ジャカルタ・タナアバンの露天商を巡る問題は一応落着したが、今度は移転を受け入れた露天商が、移転先の州営市場「ブロックG」付近にある売春地帯「ボンカラン」を撤去するよう州政府に求めたことで、波紋が広がっている。露天商はボンカランがあることで、ブロックGへの一般消費者の客足を削ぎ、入居後に不利益を被るのは間違いないと主張している。
ただ、州政府はボンカランは強制撤去の対象にはしていない。ボンカランは1980年代から続いている場所で、様々な人たちの複雑な利害関係がからんだ部分もあり、州政府も容易に短編急な決断は下せない部分もあるといわれ、根本的な解決には関係者との粘り強い交渉、調整が求められる。それだけに、当面、露天商たちが求める回答を得ることは難しそうだ。