マカッサルだより④独立記念日とラマダン・レバラン

マカッサルだより④独立記念日とラマダン・レバラン
インドネシア・マカッサルだより④ 独立記念日とラマダン・レバラン
 南スラウェシ州の州都マカッサル市在住の竹内ロビーさんから8月15日、お便りをいただきました。今回は、17日の独立記念日直前のインドネシアの雰囲気と、ラマダン(断食月)、そしてレバラン(断食月明け大祭)前後の人々の暮らしぶりや街の雰囲気などを伝えてもらいました。

 暑中お見舞い申し上げます。日本が連日35度を超える日々が続いていることは、こちらでもニュースになっています。皆様いかがお過ごしですか。17日の独立記念日は大使館、総領事館で記念式典が行われると思いますが、こちらでもジャカルタの大統領官邸、州知事公舎でも式典の準備が進められています。ここマカッサルでも市役所、州知事官邸でステージや仮設スタンドを立て大規模な式典になるようです。
 今年はラマダン明け聖日が今月8日でしたから、とっくに休み気分が終わっているころなのに公務員らは休んだり、仕事をしている雰囲気ではありません。交通整理に立つ警官も見かけなくなり、信号が消えている交差点も多く、ほぼ毎日運転している私は、緊張の連続です。無謀なバイクの運転にはルールというものがなく、当てられたら損という自己責任の世界です。お蔭で、皮肉にも私の運転技術は日本で運転していた頃より数段うまくなったように思います。いや逆にもう日本では運転できないでしょう(すぐに違反で捕まりそう)(笑)。
 7月9日からのプアサ(断食)中は午前5時から午後6時前後のマグリブ(断食明け)まで飲食(たばこも)できないので、たてまえは通常通り仕事するといってますが、無理な話です。学校は昼まで、会社員(とくに公務員)は午後4時には退社します。ただ、夕方になると大型ショッピングモールやレストランは連日満員で、日本でいえば年末の雰囲気でした。好景気の中で国民の消費意欲は凄く、ラマダン明け聖日が日本でいう正月みたいなものです。そのために買いだめし、家で食事するより外食するという風潮です。そして、レバラン聖日前後の1週間が休みになると帰省したり、旅行する人も多いので、街中はガラガラ。車はスイスイと走れました。
 ジャカルタも同様で、高速、幹線道路は帰省客で渋滞と連日ニュースになっていました。そのレポートで驚いたのが首都周辺で約400万人が移動、そのうち8%が飛行機を利用したと伝えていたことです。まさに”バブル”です。先月値上げされたBBM(燃料税)の影響で物価は上がっていますが、あまり気にしていないようです。日本でいろいろ経験した私にとって、不安な部分はありますが、ただ見届けるだけです。またレポートします。