南スマトラ州の高校入学条件に「処女検査」否定し収束
地元メディアによると、高校の入学条件に「処女検査」を実施する計画を明らかにし、物議を醸したインドネシアの南スマトラ州プラブムリ市教育局長がその後、反響が大きく問題化することを恐れてのことか、メディアに対し「そうした計画はない」と否定し、騒ぎは収まった。
事の発端は、プラブムリ市教育局が現地の高校入学条件に「処女検査」を加ええる計画を示し、同国の専門家らから「生徒のプライバシー侵害であり、教育を受ける権利を奪うものだ」と批判を受けた。同市教育局長は、この検査について「来年から実施する計画で、予算案に含めた」と説明。実施目的については「女子生徒の間で婚前交渉や売春が増えていることに対応するもの」と語っていた。しかし、同国の憲法には「すべての公民が教育を受ける権利を持つ」と規定されており、州およびインドネシア政府は「検査は違法」との見方が支配的だった。