流木のバイオリンで演奏 日・イで奏でる復興への願い

流木のバイオリンで演奏 日・イで奏でる復興への願い
 じゃかるた新聞によると、イオン環境財団(岡田卓也理事長)が主催するジャカルタのマングローブ植樹活動の開会式で8月25日、2011年の東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市に残された流木でつくられたバイオリンがインドネシアで初披露された。豪州在住のバイオリニスト石川綾子さんが「アメイジング・グレイス」や「上を向いて歩こう」を演奏し、復興を願う清澄な音色が会場に響き渡った。
 バイオリンは、世界的なバイオリン修復家として知られる中澤宗幸さんが「震災を風化させない」との願いを込め、制作した。裏板には大津波に耐えた”奇跡の一本松”が描かれている。制作されたバイオリンは復興のシンボルとして昨年3月11日に陸前高田市で初演奏されたのを皮切りに、世界のバイオリニスト1000人がリレー演奏するプロジェクト「千の音色をつなぐ絆」として、世界や国内の演奏会で引き継がれる予定。
 なお、北ジャカルタのパンタイ・インダ・カプックの沿岸部で行われた植樹には岡田理事長はじめ、イオンの関連会社、取引先、一般公募から自費で集まった日本人約1100人とインドネシアの非政府組織(NGO)や高校生など400人ら計約1600人が参加した。