バイオエタノール生産で東ジャワ州サトウキビが再び脚光
インドネシアの東ジャワ州でいま、サトウキビ栽培が再び脚光を浴びつつある。サトウキビに砂糖以外の用途、すなわちバイオエタノール生産が着目されてきたからだ。
8月20日、モジョクルトにある国営第10農園製糖工場で、日本の新エネルギー、産業技術総合開発機構(NEDO)がインドネシア工業省と共同で設置したバイオエタノール製造プラントが実証実験を開始した。この実証実験により、日本の発酵技術を応用し、製糖工場から出る廃糖蜜(モラセス)を原料に純度99.5%のバイオエタノールを輸入代替生産するものだ。バイオエタノールはすべて国営石油会社(プルタミナ)に買い取らせる計画だ。
すでにこのプロジェクトは走り出し、国営第10農園で日産6000㌧、同第3、第11、第12農園で同6000㌧のそれぞれ製糖工場の建設が計画されている。いずれもバイオエタノールの生産を念頭に置いたものだ。