iPS角膜移植の臨床研究 厚労省の部会が了承
厚生労働省の部会は3月5日、iPS細胞からつくった目の角膜の組織を患者に移植して視力を回復させる大阪大学などの臨床研究を条件付きで了承した。
これは角膜が濁って視力が大きく低下し、失明することもある「角膜上皮幹細胞疲弊症」の患者4人にiPS細胞からつくったシート状の角膜の組織を移植し、1年間にわたって安全性と有効性を確認するもの。同部会はこの計画について審議し、患者4人のうち2人が終わった段階で部会に報告することなどを条件に了承した。
iPS細胞を使った角膜の再生医療は世界で初めてで、角膜移植を待つ患者の新たな選択肢になるか注目される。