インドネシア大学で日本講座開講 12月までリレー講義
西ジャワ州デポックのインドネシア大学(UI)は9月11日、日本の政治経済や文化について日本・インドネシアの産官学を代表する講師13人がリレー講義する日本講座を開講した。インドネシア人学生に、日本に幅広い関心を持ってもらうのが狙い。昨年に続き2回目。
同講座では初回の鹿取克章・駐インドネシア日本大使はじめ、佐々木篤・国際協力気候(JICA)所長、本岡卓爾ジャカルタ・ジャパンクラブ(JJC)理事長ら日本人講師のほか、ハッサン・ウィラユダ元外相、長期にわたってインドネシアで事業展開するパナソニック・ゴーベル・インドネシアの幹部、さらに日本と産官学各界で活躍するインドネシア人も増やしていく予定。
初回は講師として鹿取大使が登場し、「日本の外交政策、インドネシア二国間関係」の題で講演。約150人の学生を前に、①2013年上半期の日本からインドネシアへの投資額が全体の16.2%(23億㌦)を占めるなど政治経済面での関係は深まり、日イ関係が新たな段階を迎えている②08年に始まった日イ経済連携協定(EPA)で、これまでに看護師・介護福祉士候補者計1048人が日本に派遣され、192人が国家試験に合格している③2013年上半期の訪日インドネシア人観光客数が過去最高の6万5000人を記録したこと-などを説明。今後はとくに両国の人的交流が活発化していくと指摘し、「日・イ関係をより緊密にしていこう」と呼び掛けた。