「それぞれの地域に最適なダットサンモデルを提供」
日産自動車はこのほど、改めて「ダットサン」のブランドコンセプトをはじめ、展開計画を明らかにした。ダットサンは、同社の「ニッサン」「インフィニティ」に続く第3のグローバルブランドだ。ダットサンブランドのモデルは、2014年からインド、インドネシア、ロシア、南アフリカで販売展開する。インドネシアでは、インド、ロシアと同様、2車種を投入する。
インドネシアにおいてダットサンが挑戦するエントリーゾーンのセグメントは、同国政府が自動車の普及と環境への配慮を柱とした「ローコスト・グリーンカー・プログラム(LCGC)」政策を導入したことで爆発的に増え、2016年に全体需要の40%を占めることが予想される-という。
ダットサンではグローバルメーカーとしての技術・経験をフルに活用する一方で、成長市場のユーザーニーズとプライオリティを理解し、ローカルプロダクトを提供するという「グローバルブランド・ローカルプロダクト」の考え方に則った戦略を基本としている。すなわち、現地のサプライヤーと現地の部品を調達し、それぞれの地域に最適なモデルを提供することだ。
ダットサンの名称は、事業開始当時の出資者だった田健治郎(でんけんじろう)氏、青山禄郎(あおやまろくろう)氏、竹内明太郎(たけうちめいたろう)氏の頭文字を取って付けられたものだ。そして、耐久性のある(Durable)、魅力的(Attractive)、信頼できる(Trustworthy)という3文字をスピリットに掲げていた。だが、新生ダットサンは「Dream」「Access」「Trust」をブランド価値としている。