インドネシアの個人消費にカゲリ 小売売上高指数が鈍化
インドネシア中央銀行が発表した小売統計によると、7月の小売売上高指数(2010年=100、速報値)は149.6となり、前年同月から9%上昇した。伸び率は前月の15%から1ケタ台に鈍化。イスラム教のレバラン(断食明け大祭)関連の消費は伸びたものの、それ以外の項目は下がった。8月も減速する見通しで、個人消費にカゲリが見え始めた。
家庭用品や娯楽、衣料品などの伸びは加速したものの、飲食品の伸びは前月の2ケタからわずか1.2%に鈍化。部品・アクセサリーは前月の10%増からマイナス成長に落ち込んだ。都市別ではジャカルタが年に1度の大規模バーゲン「ジャカルタ・グレート・セール」効果で1割伸長。一方で中ジャワ州スマランではマイナス成長となったほか、前月まで5カ月連続で3割を超えていた南カリマンタン州バンジャルマシンの伸びが2割に下がった。