2014年政府予算案の財政赤字など各種指標を大幅修正
国会第11委員会(財政・開発・金融)は9月16日、先月ユドヨノ大統領が提出した2014年政府予算案の予備審査で、経済成長率や財政赤字などの指標を大幅に修正した。地元紙によると、経済成長率を6.0%(当初6.4%)、インフレ率を5.5%(同4.5%)、ルピアの対ドル年間平均レートを1万500ルピア(同9750ルピア)にそれぞれ修正した。当初の政府予算案が、それぞれの指標で先行きを楽観視しすぎで、現状を反映していないとの判断からだ。財政赤字も55兆3000億ルピア増えて209兆5000億ルピアと大幅に修正し、国内総生産(GDP)比では1.5%から2.0%に増えた。
ハティブ・バスリ財務相は修正理由について、世界経済の停滞による輸出減少や燃料補助金が膨らむことなどを挙げた。電力、交通に配分される燃料補助金はルピア安で石油輸入費用が増えるため、44兆1000億ルピア増の328兆7000億ルピアに見直した。一方で同財務相は今後、鉱業資源の輸出税や資産、金融への増税を通して、財政赤字を対GDP比で2.0%から1.7~1.8%に抑えると述べた。