インドネシアで海賊被害急増 1~6月は1.5倍の48件
国際海事局(IMB、本部ロンドン)の集計によると、インド洋と太平洋を結ぶ海運の要衝インドネシアで海賊被害が急増している。1~6月は前年同期比1.5倍の48件に達し世界最多を記録した。2位のナイジェリアは22件で、インドネシアは2倍超だ。発生場所はマラッカ海峡に面するスマトラ島の主要物流拠点のブラワンやドゥマイの両港が港湾ベースで被害が最多(各8件)。最近はジャワ島のスラバヤなど東部にも広がっている。
好況で物流が活性化した一方で、沿岸警備の強化が追い付いていない。日本郵船など海運大手は警戒を強めているが、歯止めが掛からないと物流の遅延や、警備強化に伴う運送コスト上昇など影響が広がりそうだ。