音響機器メーカーのオンキヨー(本社:大阪市中央区)は8月15日、ホームAV譲渡後の同社の中核となるOEM事業の戦略方針を発表した。生産拠点として、インドのMINDA ONKYO INDIA PRIVATE LIITED(以下、MOI)をグローバル主力製造拠点と位置付ける。また中国の生産拠点、広州安橋音響有限公司(以下、GOA)を戦略的製造拠点とする。MOIでは車載用スピーカーを中心に、年内に月産50万~60万台を目標として生産ラインの拡大を推進。スピーカー部品のボイスコイルやコーン紙はインド工場での内製化を進めることで、コスト競争力および品質の向上を図り、2020年以降、第2、第3工場の設立を視野に生産拡大を目指す。中国GOAは同国内市場への車載用スピーカー供給に注力するとともに、販売好調な加振器「Vibtone」の生産、および今後の市場拡大が見込まれる超小型スピーカーの生産拠点として強化する。このほか、マレーシア、ベトナム、ミャンマー等の東南アジアをグローバル外注戦略拠点として位置づけ、東南アジアのパートナー外注工場の展開を検討している。