インドネシアは公衆衛生など期限内のMDGs達成困難
国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)、国連開発計画(UNDP)、アジア開発銀行(ADB)は9月20日、2015年までの達成を目指す開発目標を掲げた国連のミレニアム開発目標(MDGs)のアジア太平洋地域の達成状況を調査した12~13年の年次報告を発表した。
報告書によると、インドネシアは1日1㌦25㌣(約124円)以下の極度の貧困で暮らす人口の削減や、初等教育などの分野で目標を達成したが、公衆衛生の改善、飢餓の撲滅、乳幼児・妊産婦死亡率の削減などの達成は15年以降になるとみられる。さらに、エイズウイルス(HIV)感染者の増加や森林面積の減少など状況が悪化した分野が指摘された。ちなみに、11年時点でインドネシアには38万人のHIV感染者がおり、死亡者は1万5000人に上っている。