ラグビーワールドカップ(w杯)日本大会で、日本は10月13日一次リーグの最終戦で、過去の対戦成績が1勝10敗と圧倒的に分の悪い相手、強豪スコットランドに28対21で競り勝ち4連勝。この結果、ボーナスポイントも加え勝ち点を19に伸ばし、グループAの1位となり、9回目の出場で目標に掲げた、初のベスト8進出を決めた。日本の決勝リーグの相手はラグビーW杯で過去2回の優勝を誇り、今回の大会の優勝候補の一角、南アフリカで10月20日に行われる。スコットランドは2勝2敗の勝ち点11にとどまり、1次リーグ敗退が決まった。 スコットランド戦は、”つなぎ”の攻めとともに、とくに日本の守備力が光った。後半、28対7とし日本の勝利が安泰かに思われた後、スコットランドに2つのトライを返され、7点差に詰め寄られてからのことだ。残り時間10分余りとなったころから、スコットランドの底力を感じさせる攻めが始まり、日本にとっての必死の”忍耐”ともいべき防戦状態が続いた。しかし、日本はこれを尋常ではない”守備力”で、最後まで集中を切らさずリードを守り切った。 大一番の会場となった横浜市の横浜国際総合競技場は、6万7,000人を超える観客で埋まり、試合前には両チームの選手らが観客とともに、台風19号の犠牲者に黙とうを捧げた。