JOLED 有機ELの量産ライン完成 20年中に月間2万枚目指す

有機ELパネル開発のJOLED(ジェイオーレッド、本社:東京都千代田区)は11月25日、能美事業所(石川県能美市)の工場に有機ELディスプレーの量産ラインが完成したと発表した。世界で初めて印刷方式による量産が可能になる。同日からサンプルの試作を始めており、2020年中に月間2万枚の量産出荷を目指す。                                           有機ELは蒸着による製法が一般的だが、10~32インチの中型ディスプレーの量産は難しかった。そこで、同社は基板に有機EL材料を印刷する方式で克服した。これにより軽量で薄くて曲げることができる有機ELを事業化することになった。医療用モニターや車載ディスプレー向けを予定している。                                                                           JOLEDは2015年、ソニーとパナソニック有機ELディスプレーの開発部門を統合して設立。能美事業所はジャパンディスプレイ(JDI)から譲り受け、2018年7月に開設された。