カネカ(本社:東京都港区)は12月19日、高砂工業所(兵庫県)で約25億円投じ「生分解性ポリマーPHBH(R)」の能力増強工事を終え、12月17日に竣工式を執り行ったと発表した。この結果、生産能力は従来の5倍の年間約5,000トンとなった。 同社の「生分解性ポリマーPHBH」はすでに11月から大手コンビニのセブン‐イレブンのカフェ用ストローの採用が始まっているほか、資生堂と容器の共同開発を行っている。生分解性ポリマーPHBHは海水中で生分解することから、マイクロプラスチックによる海洋汚染が世界的な社会問題となる中、とりわけ食品接触用途で使用可能となる国や地域が拡大。中長期的に需要拡大が見込まれる。