インドネシアで妊産婦死亡率急増 5年前比6割弱上昇

インドネシアで妊産婦死亡率急増 5年前比6割弱上昇
 インドネシアでこのほど発表された2012年版人口統計・衛生調査(SDKI)によると、妊産婦死亡率が前回調査の2007年の228人(10万人当たりの死者数)から57.5%増の359人に上昇したことが分かった。これを受け、保健省は妊産婦死亡率低減のため、13~15年度行動計画(RANPPAKI)を発表、優先して取り組む意向を示している。妊産婦への医療サービスはじめ、サービスを効果的に実施する地方政府の取り組み、家族や地域社会の参加を促す。
 調査では10代の女性の妊娠・出産率も前回の8.5%から9.5%へ上昇したため、若年結婚の増加も妊産婦死亡率上昇の原因の一つとみられている。ムボイ保健省は教育省や宗教省と連携して10代の若者に対する性教育に努めるとしている。同調査は国家家族計画・人口庁(BKKBN)と中央統計局が共同で実施。