汚職撲滅委員会が憲法裁判所長官を現行犯逮捕に衝撃
地元紙によると、インドネシア汚職撲滅委員会(KPK)は10月2日夜、南ジャカルタの政府高官宿舎でアキル・モフタル憲法裁判所(MK)長官(52)を収賄容疑で現行犯逮捕した。中部カリマンタン州県知事選結果への不服申し立てに絡み、当選した現職知事側から賄賂30億ルピアを受け取った容疑だ。この結果、同長官に絡む贈収賄容疑の拘束者は計7人に上った。ただ、今回は民主化を先導してきた憲法裁判所トップの汚職が発覚したことに衝撃を受け、国民に動揺が広がっている。
憲法裁判所は、スハルト政権崩壊後の憲法改正で設立された司法機関。最高裁判所とは別体系で、大統領の罷免、違憲立法審査、選挙結果の有効性の判断など極めて強い権限を持つ。