バンテン州の名士一族の不正追及 現職知事を聴取 KPK
インドネシアの元憲法裁判所長官の収賄事件を捜査中の汚職撲滅委員会(KPK)は10月11日、先に贈収賄容疑で現行犯逮捕したトゥガグス・ハエリ・ワルダナ容疑者の姉のラトゥ・アドゥット・チョシヤ・バンテン州知事(51)を参考人聴取した。スハルト独裁体制を支え、ゴルカル党と深い関係を築き、バンテン州設立運動の中心人物でもある名士の一族に、今回の事件で初めて捜査のメスが入った。来年の総選挙を控え、同党は一連の党関係者の汚職事件の悪影響を懸念し、予定していた党大会を延期するなど動揺が広がっている。