日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、財務省、国家経済開発庁、予算管理省などで構成されるフィリピン開発予算調整委員会(DBCC)は5月13日、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響により、2020年のフィリピンの経済成長率はマイナス2.0~3.4%と予測し、コロナ禍による経済損失はGDPの9.4%にあたる2兆ペソ(約4兆2,000億円)とする見通しを発表した。
フィリピン統計庁(PSA)は第1四半期(1~3月)の経済成長率がマイナス0.2%と、1998年以来のマイナス成長を記録したと発表。同国内の新型コロナの感染者数は5月12日時点で1万1,350人、死者数は751人で、感染拡大は止まらない状況にある。このため、同国経済への悪影響は第2四半期以降も継続するとみられる。