大坂城の4建造物を豊臣秀頼が滋賀・竹生島の宝厳寺に移築か

滋賀県の調査によると、びわ湖の竹生島にある宝厳寺の「観音堂」など4つの建物は、豊臣秀吉が築いた大坂城から移築された可能性が高いことが分かった。今回わかったのは、同寺にある重要文化財の観音堂、寺に隣接する都久夫須麻(つくぶすま)神社にある国宝の本殿、これらをつなぐ2棟の「渡廊」の4点。
宝厳寺の国宝「唐門」は、大坂城の本丸と二ノ丸をつなぐ「極楽橋」と呼ばれた建物の一部を、秀吉の息子の豊臣秀頼が移築したことは知られている。滋賀県は今回、同寺の修繕工事に合わせて調べた結果、いずれもその構造などから既述の4カ所も大坂城から移築されたものと判断した。