フィリピンの4月失業率 コロナ禍で過去最悪の17.7%を記録

日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、フィリピン統計庁(PSA)はこのほど、4月の失業率が過去最悪の17.7%となり、前年同月の5.1%や、2020年1月の前回調査時の5.3%から12ポイント以上も悪化したと発表した。原因は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府が実施した隔離措置。感染者の増加が止まらず期間を延長した結果、4月は1カ月にわたり厳しい経済活動規制が敷かれていた。
4月の失業率を地域別にみると、マニラ首都圏は12.3%と前年同月の6.3%から6.0ポイント、日系企業を含む多くの製造業が入居する工業団地が多いカラバルゾン地方は16.7%となり、前年同月の5.4%から11.3ポイントそれぞれ悪化している。