日本貿易振興機構(ジェトロ)などによると、インドネシア保健省のまとめで6月30日時点の同国全体の新型コロナウイルスの感染者数は、累計で5万6,385人に上っている。主要地域の動向をみると、ジャカルタ特別州は1万1,424人、東ジャワ州が1万2,136人、西ジャワ州3,218人、バンテン州1,453人などと続いている。
同国ではまだ感染者の抑え込みには至っておらず、経済活動の制限措置が出されている。ジャカルタ特別州では7月1日、アニス・バスウェダン知事が大規模経済活動制限(PSBB)の移行期間を14日間延長すると発表した。延長期間は7月3~16日。同州内のほとんどの地域で感染は落ち着き安定しているが、一部地域で広がっていることから、この措置を決めたとしている。
同州は6月5日からPSBBの移行期間フェーズ1として従業員数や収容人数の50%を上限として事業所、レストラン、小売店などの営業を認めている。今回の措置で緩和とはならず、引き続き50%が活動の上限となる。