京都・北野天満宮「御本殿」修復 秀頼建立の400年ぶりの姿蘇る

京都の北野天満宮(所在地:京都市上京区)で1年かけて修復されていた国宝「御本殿」が、、床板や柱の塗装など大規模な修復を終え、およそ400年前に建立された当時の姿が蘇った。神事などに使われる御本殿で7月9日、一般公開に先立って内覧会が行われた。
1607年に豊臣秀頼が建立した現在の建物は「社殿」とも呼ばれ、建築当時の内装を再現するため、今回敷かれていた畳を取り除いて床板と柱に、虫よけになる柿渋を使った黒い塗装を施した。また、中央に鎮座する獅子と狛犬(こまいぬ)は、漆を塗り重ねた後、金箔を施し、桃山時代の名残りを象徴する、煌(きら)びやかで力強い姿に生まれ変わった。一般公開は8月14~16日の3日間のみ。