全国初の医療機関のコロナ倒産 一般外来患者の診療減少響く

帝国データバンクによると、岡山県で全国初となる医療機関のコロナ関連倒産が発生した。岡山県真庭市の岸本整形外科医院(個人経営)は7月21日、岡山地裁津山支部へ自己破産を申請した。
同医院は1965(昭和40)年9月創業の診療所。整形外科・リウマチ科・リハビリテーション科の診療科目で運営。2014年12月度には年間収入高約1億8,000万円を計上していた。
今回は病院施設・設備に対する借入金が重荷となって厳しい資金繰りにあった中、3月以降、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、院内感染リスクを嫌い、頼みの一般外来患者の診療件数が減少。4月以降の収入高が前年同月比で20%程度ダウンし、事業の継続が困難な状況に陥ったという。負債は債権者26名に対して約3億3,000万円。