三井物産がインドネシアで現地財閥と高速携帯に参入

三井物産がインドネシアで現地財閥と高速携帯に参入
 三井物産はインドネシアで、「LTE」による高速携帯電話サービス事業に参入する。現地財閥のリッポー・グループと合弁の通信会社を通じ、700億円を投じジャカルタ首都圏に基地局を整備、11月に安価なデータ通信サービスを開始する。商社として初めて海外のLTE事業への進出となる。リッポーが設立した通信会社への出資比率は20%で、出資額は約100億円。
 アジアではスマートフォン(スマホ)の普及をにらみ、高速通信サービスのニーズが高まっている。LTEはスマホの利用に適した高速通信サービスで、通信速度は毎秒最大37.5~150メガ(メガは100万)ビットで、従来主流の第3世代携帯電話(3G)の3倍超になる。現地では高速有線網が未整備な地域も多く、スマホとLTEサービスが消費者の有力な情報基盤になる。三井物産はリッポーグループと組み、他の東南アジア諸国への展開も目指す。