インドネシアは4ランク下げ120位 世銀ビジネス環境調査
世界銀行と傘下の国際金融公社(IFC)が世界189カ国・地域を対象に事業環境を調査した2014年版の年次報告によると、インドネシアは事業環境が良い国・地域の総合順位で前年の116位(最新基準で調整)から4ランク下げ120位だった。タイヤマレーシアなど他の東南アジア諸国連合(ASEAN)と比べて評価が低い状況から脱却できなかった。事業開始の手続き簡素化など投資環境に改善を要する点が数多く、引き続き大きな課題となっている。
調査は起業、建設許可、資産登録、投資家保護、納税、対外貿易、契約順守、事業清算、電力確保などの項目について世銀が各国・地域の政府関係者、コンサルタント、エコノミストなどの協力を得て毎年実施している。調整後の順位と比較すると、インドネシアは電力確保(121位で前年と変わらず)を除くすべての項目で順位を下げた。事業開始が175位、契約順守が147位などとなった。ちなみに、1位シンガポール、2位香港は前年と変わらず、日本は前年の23位から4ランク下げ27位だった。