日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、フィリピンの経済閣僚で構成される予算調整委員会(DBCC)はこのほど、コロナ禍の影響を反映させた2020~2022年のフィリピンの経済成長見通しについて発表した。短期・中期いずれも数値を下方修正した。
2020年はこれまでのマイナス2.0~マイナス3.4%からマイナス5.5%に、2021~2022年はこれまでのプラス8~9%から、プラス6.5~7.5%に下方修正した。DBCCは下方修正の理由について、コロナ禍で観光、貿易、海外就労者からの本国送金などがいずれも減退していることを挙げている。
輸出と輸入について、それぞれ2020年に前年比16%減、18%減を見込む一方、2021~2022年は5%増、8%増とした。また、海外就労者からの本国送金は2020年に前年比5%減、2021~2022年に4%増とみている。