JFEエンジニアリングが現地企業と環境関連事業で提携

JFEエンジニアリングが現地企業と環境関連事業で提携
 日本経済新聞によると、JFEエンジニアリングはこのほど、インドネシアのセメント最大手、セメンインドネシアと環境関連事業で提携することで合意した。2014年度中にも工場の廃熱で発電する設備を納入、ごみの燃料化技術や焼却炉設備の配置でも協力する。発電能力は約3万㌔㍗。設備の受注額は50億円程度とみられる。同プロジェクトは政府が導入を狙う「2国間クレジット制度」の適用を目指しており、官民連携で行う省エネ技術の海外展開の先行事例となりそうだ。
 セメントの製造過程では、予熱機や冷却器から300度前後の廃熱が出る。これらを複合的に回収して水を温め、スチームの力でタービンを回転させ、発電する。JFEエンジニアリングは装置を長寿命化させる設計や素材選びで高いノウハウを持つ。新たな設備がフル稼働すれば、年間13万㌧の二酸化炭素(CO2)の削減効果が期待できる。この案件は日本政府とインドネシアが合意した「2国間クレジット制度」で、環境省が行う実現可能性調査の対象となっている。