JFEエンジ インドネシアから廃熱回収発電受注を発表
JFEエンジニアは11月11日、インドネシア最大のセメント会社で国営のセメンインドネシア社より、廃熱回収発電設備を受注したと発表した。このプロジェクトは二国間クレジット制度(JCM)の適用を目指して環境省から実現可能性調査を受託している。
今回、同社が受託したのは、セメンインドネシア社のトゥバン工場に設置される廃熱回収発電設備の納入。発電規模は約28MWで、完成は2014年末、稼働は2015年度を予定。この設備はセメント製造時に出る廃熱を利用して発電するもので、ボイラーや蒸気タービン、発電機などの主要機器で構成されている。同社は廃熱回収発電設備に関して台湾、中国、欧米などの各国のセメント工場に納入しており、インドネシアでは同社のパダン工場に続いて2基目となる。
同社は7月から環境省より「平成25年度二国間クレジット制度の実証案件組成調査」を受託し、実現可能性調査に着手している。二国間クレジット制度は、途上国に対し優れた低炭素技術などの普及によって実現する温室効果ガス排出削減量を日本の排出削減目標の達成に活用できる制度で、日本とインドネシア間では8月26日に同制度に関わる二国間文書に署名されている。