インドネシアで大ヒット『虹の少年たち』遂に日本上陸
『虹の少年たち』(原題:LASKAR PELANGI=ラスカル・ペランギ)は、インドネシア国内で500万部超を売り上げた大ヒット作品だ。この作品が、日本全国の書店員さんの熱い支持で、翻訳・加藤ひろあき/福武慎太郎(サンマーク出版)で、遅ればせながら日本でも出版された。インドネシアは2億4000万人超と世界4位の人口を擁する。だが、小説を読むのはこのうちミドルクラス以上という同国では、通常2万部を超えたら大ベストセラーであり、既述の500万部という数字がいかに驚異的なものであるかが理解されよう。そして、この異例の大ヒット作品、今年4月時点ですでに19カ国語で翻訳、出版され、映画やテレビドラマにもなるなど大ブームを巻き起こしているという。全くご存知ない方のために簡単に説明するなら、10人の子供たちの成長を描く、インドネシア版『二十四の瞳』的な物語で、著者アンドレア・ヒラタ氏の自伝的小説だ。登場人物の多くが実在する。