京都競馬場で10月18日行われたG1・3歳牝馬三冠レース(桜花賞・オークス・秋華賞)の最後の「秋華賞」で、すでに2冠を制していたデアリングタクトが危なげなく勝利を飾り、三冠を達成。デビュー以来5戦全勝で史上初の無敗牝馬(ひんば)が誕生した。
同馬の最大の特徴は、最後の直線追い比べで長く、他の馬とは次元の違う差し脚を使える点。これも育成牧場で培われた強靱な足腰があってこその賜物だ。生産・育成したのは北海道・日高町の小さな牧場、長谷川牧場。〇歳児の競りでは買い手もつかなかった牝馬が、競馬史に刻まれる金字塔を打ち立てた。