中国では2月11日から旧正月の春節に合わせた大型連休が始まっている。中国政府が新型コロナウイルスの感染拡大を警戒して厳しい対策を取る中、帰省などで移動する人は大幅に少なくなる見通しで異例の連休となっている。
中国政府は今年の春節休暇について早くから移動の自粛を呼び掛けた。加えて当局は予約分について今年、航空券の無料返金や、旅行を自粛する労働者に追加賃金を支払うなど、様々な旅行の見合わせを促す策を打ち出している。
こうした諸施策により、今年は春節前後の40日前に移動する人は延べ11億人余と、感染が拡大する前の2年前と比べて6割以上減少すると見込まれている。