スリランカで土葬復活 国際世論の批判受け許可 火葬義務撤回

スリランカ政府は2月25日付で新型コロナウイルスに感染して死亡した人の遺体の土葬を許可すると通知した。同国は人口の7割を仏教徒が占めている。そうした背景もあり、同政府は2020年春に遺体を埋めれば、地下水にウイルスが入り込み感染が拡大する可能性があるとして火葬を義務化した。
しかし、土葬を原則とする少数派なイスラム教徒の反発に加え、国際社会からも医学的根拠を欠くなどの批判が殺到していた。米国ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによると、同国ではこれまで新型コロナウイルスで450人以上が亡くなっている。