東大 低酸素環境で腫瘍細胞に効く「ミニ核酸医薬」を開発

東京大学は3月3日、先端科学技術研究センターの岡本晃充教授と、大学院工学系研究科の森廣邦彦助教が、抗がん剤として使用されたフロクスウリジンを6分子連結させて、低酸素環境下でのみ除去できる分子構造を付加し、高い腫瘍ターゲティング能を持った「ミニ核酸医薬」を開発したと発表した。
このミニ核酸医薬をヒトの腫瘍細胞にに加えたとき、酸素濃度が低い環境でのみ抗がん活性を示し、ミニ核酸医薬の静脈注射でも固形腫瘍の増大を効果的に抑制したとしている。